対談 - Inside promenade
 
 

 

本に書いてあるような話、世間で話されているような話
には、もううんざりした二人がここにしかない話を二人だけ
で話すことがもったいない気持ちになったことから、この
ような対談形式で紹介してみます。
inside promenade=内的散策

 
 
 
 
山家 仁
34歳
新潟県生まれ
ARTをしている
熊田 昌彦
34歳
埼玉県生まれ
小説を書いている
 
 
 
     
 

第二回 ポーカーなんて勝たなくたっていい
山家 ポーカーってあるじゃないですか、
熊田
はい
山家 ワンペアしかそろってなくて、そのワンペアじゃ、その人は不満だから、一枚一枚変えていったりするじゃないですか、それでも、ツーペアにもなんにもならないことってあるでしょ
熊田 ははは(笑)
山家 で、シフトするっていうのは、このワンペアも全部捨てられるかってことだと
熊田 全部ね、そこにもこだわらない
山家 こだわらない、だけど、これ捨ててもねえ、あのだいたいポーカーやっても5枚変えても、ブタだってことが(笑)
熊田 結構ねえ、多いですよ、
山家 多いですよねえ、だけど、何回も捨てりゃあいいんですよ
熊田 結構人って失敗するじゃないですか、自分の思惑とは関係なく、これはうまくいくと想っても、これは無理だとおもったときでも、どっちでも失敗することはあると思うんですよ、
山家 うん
熊田 失敗の方が多いと思うんですよ
山家 多いですよね
熊田 だから、どっかで、「勝つ」ことを期待しちゃってるんですね、
山家 勝ち負けを基準にしちゃっている
熊田 全部ね、成功、失敗と二つで考えちゃうから、いきづまる。
山家 トランプって、勝ち負けしかないですからね、
熊田 なんか、自分でなんとかしようとするんだけど、途中で、なんかこれは自分でなんとかしてるんじゃないんだなっていう感覚あるじゃないですか
山家 ありますね
熊田 例えば絵を描いていてあるんだと思うけど、自分でなんか描き出すけど、うまくいっているときってのは、絵の方が、こっちに入ってくるっていうか、だからうまくいってないときっていうのは、自分がなんとかしよう、なんとかしようという運動に重しを置いてしまっている
山家 ああ、
熊田 分かんないですよ、おれ、絵描かないから、絵でもなんでもいいけど、こりゃすごいなって思うものは、多分絵の方が、こう自分にね、逆なんですよ、なんじゃないんだかと思うんだけどね
 
山家 ああ、
熊田 絵だけでなく、生活とかでもね、とかく、おれはおれの力でやったんだっていう人がいるけど、そういうんじゃなくて、なんか別種の力がねその人に働きかけて、きてるんじゃないかっておもうんです。
山家 そうですね、その中でも何回かシフトがあると思うんです。絵とか描いていても、最初の計画で、これもあの(描きかけのキャンバスを取り出す)計画で色々あの作ったいたんだけど、
熊田 描く前からってことでしょ
山家 うん、もうねえ、つまんねえなって、なっちゃって
熊田 描く前からもうつまんないって(笑)
山家 うん
熊田 いちよう描いたのね
山家 うん、そう、ここまでは描いたんだけど、ああ、つまんないなって、結局そこから、あっちから来るものがなかったんですよ、自分の考えしかなかったから広がらないんで、
熊田 いちようその描いている途中でシフトするわけでしょ
山家 そうですねえ、やりながら、結局もらえるか、もらえないか、もらえないものだと、もうつまんないんですねえ
熊田 そうそうそう、もらえるか、もらえないかなんですよね、降りてくるか、降りてこないか、そういう話になっちゃうけど
山家 あの骨のは(骨をつかった作品)、これでああだこうだ考えているときに、パッと思いついて一日でやった、あっちは非常にもらえてるんですよ
熊田 パっときたんですね
山家 パッときたんですよ、だからもらえたときはいいんですよ
熊田 楽しいと思います。それは多分
山家 だから、逆にもらいやすい体質を作ることが大切なんですよ
熊田 そうそうそう!!
山家 うん
熊田 自分がやることは、それだけなんですよ、だから
山家 うーん。
熊田 なんだろうなあ、テクニックや技術をつけるんじゃなくて、そう、体質、それって何ていうんですかね、もらいやすくなる体質・・・、やわらかくなる体質・・・
山家 うーーん・・・
熊田 色々まあ、注意深くなるってっていう話かもしれないし、思うんですよね、山家さんのご親戚の人もねえ、
山家 いやあ、才能はある人なんですよ、よく言うじゃないですか、才能があるとかえってね、
熊田 かえってね
山家 かえって自分の力だけでやろうという、
熊田 才能ない方がいいんですかね
山家 いいですよ、熊田さんの好きじゃない本における物語ってあるじゃないですか、才能がある人ってのは、うわーっと物語を作れるじゃないですか、
熊田 もう、力技で、
山家 そう、もう腕力で描ききれる、で、ある程度才能がないっていうか、作れる力がない方が逆に身を任せやすい
熊田 うん
山家 才能がある人の作る物語っていうのもうまくできてるんだけど、なんか、ねえ、嫌味を感じる
熊田 やっぱ力技でやったっていう、強引な感じがある、
山家 はい、
熊田 才能で力技でやっちゃう人ってのは、そういうのは才能があるっていうんですかねえ??、ああ、あるのかなあ・・・・
山家 手馴れてはいますよね
熊田 手馴れてる・・・・・・。うーーん・・・・。
   
   
  (つづく)
 
 
第三回へ
 
 
いままでの対談
 
  第一回 人が死ぬってどんなこと?  
    HOME