対談 - Inside promenade
 
 

 

本に書いてあるような話、世間で話されているような話
には、もううんざりした二人がここにしかない話を二人だけ
で話すことがもったいない気持ちになったことから、この
ような対談形式で紹介してみます。
inside promenade=内的散策

 
 
 
 
兜 仁
34歳
新潟県生まれ
ARTをしている
熊田 昌彦
34歳
埼玉県生まれ
小説を書いている
 
 
 
     
 

第三回 能力開発セミナーに、もしいったら、
能力開発セミナーって言葉
があるけど、ある意味、言葉
として正しいと思うんですよね、
なんかおれ、開発セミナー一人
でやってる感じありますもん
熊田
いやあ、まあ、実際やってるもんと
質は全然違いますけど、
兜さんのほうがそりゃあ、
一回いったら、結構、同じことやって
るん じゃねえかって、あるかもしれないですよ、それ
熊田 ああ、まあ実際はいったことはない?
いったことないっすけど、
熊田 そうっすかねえ、接点ありますかねえ?
あんまり、行ってもたかが
知れているとおもうけどね、なんか
わかるけどねやってることなんて、
「おめえこんなんで開発なんて
されねえよ」って、多分思うと思うんだけどなあ、
ああ、サラリーマンが営業力をつけるための開発とか
熊田 その程度でしょ、結局、
あれも意識も変えるっていう
熊田 おれねえ、前ねバイトの、ずっと前のバイトの友達
で仲良かった人なんだけど、
結構ねえ、20代?10代位のときの
2つ位上の先輩で、でね、バイトやっているとき
結構、荒々しかったり、で、その荒々しさが
おれは面白くて、結構暴れん坊というか、
豪快な人だったのね、で、まあ色んなこと
大雑把なんだけど、カラオケ唄わせると
ブルーハーツがむちゃくちゃうまかったりするのね
ああ
熊田

でね、見た目がかっこいいとか
そんなんじゃないんだけど、
面白い人だったのね、バイトしてしばらく
してからね、違うバイトをやり始めて、
その人がね、「ちと話しあるから、おまえんち
いっていいか」って、
おれ、そのとき一人暮らししてたんすよ、

はい
熊田 わざわざ横浜の方まで来て、おれが
仕事が終わって帰ってきて、ちょうど
家の前にいて、そういう開発セミナー
みたいなとこにいって、おれは変わった
開花したみたいなことを、今までの
考え方と全然なんかね、今までだったら、
もっといろんなこと納得いかなかったんだけど、
それに、いったことで、あらゆることが
すばらしいことだっておもえるように
なったんだって、もう今はなんにも不満なんかないよ!って、
人生謳歌している、
熊田 もう、しゃべり方が変わっちゃっているんだよ、
笑顔で
熊田 洗脳ですよ完全に、だからおれねえ、
悲しくなっちゃって、それで、
おまえも来た方がいいよって、
言うでしょうね、自分が幸せになったんだから、
熊田 おまえなら、おれと性格や考え方似ているから、
おまえもそういう風になるよって、
うん
熊田 おれ、もうねえ、それ以来全然あって
ないんだけどその人と、なんかもう
断絶を感じて本当にそのとき、もうだめだ、この人・・・
 
それいくつの時ですか?
熊田 おれがねえ、10代、19のときかな
そうでしょ、10代なら断絶を感じますよ、
今だったらぷぷって笑っちゃうけど、
熊田 そうそう、もうねえ、そのときは
ものすごい落ち込んだ

落ち込みますね

熊田 どうして、こんなになっちゃうんだ・・・
おれは、そういうものに対して、もう、
こりゃあおかしいって嗅ぎ分ける能力
はあったから、まあ、おかしいってのは
わかるのよ、だいたい、言ってることが
おかしいし、顔つきとかも、もう
へへへ(笑)、宇宙人みたいな顔で、
熊田 いや、本当に本当に、
だから、まあちょっと宗教っぽいんですよね、
まあ結局、何だっていうと、おれはああゆう
のを信用してないってことなんだけど、
どういう話をされたかわからないけれど
だいたいまあ、見当つきますよ
熊田

そうですか・・・、だからそんな
開発センターがいっている開発と、
兜さんが言っている開発なんて
全然違いますよ、本当

へへへ(笑)、そっすかねえ?
あのね、目的は違うけど、メソドというか、
方法はそんな変わんないとおもうんですよ
熊田

方法は?

だから、結局あれも、今までの癖
をとれっていう話なんだとおもうんですよ
熊田 はい
それで、とったら、それに見合う箱を、
その箱を与えますよ、
これはすばらしい箱ですよっていう、
その箱を受け入れるかっていうことに
なるんだけど、おれの場合は
その箱は自分で作ることだから、
熊田 箱からね、まずね、そこから作る
そうそう、ただ、メソドととして
おんなじだとしたら、そこの自分の癖を
とるというところは、ほとんど同じだと
おもうんですよね
熊田 ええ、あ、そう・・・・
多分、あ、わかんない、社会的なこととかを、
一回チャラにさせるみたいな、
熊田 ああ、今までその人が培ってきたものを
そう、培ってきたものをね、
ていうことはね、
そこまではいっしょだとおもうんですよ、
熊田 なるほど
その次がやばいんですよ
熊田 はは(笑)
そこは、開発セミナー、一回だけどあれ、
その人を無くならせないと、だめじゃない
ですか、そこまではいいんですよ、
そこからがねえ・・・結局、あれ自前のもの
じゃないじゃないですか(考え方などが)
熊田 うん、ですね
だから、人から与えられたもんだから・・・
熊田 だから、なんていうの、ある程度の人
に通ずる、なんかが、あるんですよねえ、なんかねえ
そうそうそう、絶対キーワードは愛ですよ
熊田 うんうんうん、そうなんだよ、
その人もそんなこと言ってたなあ
人類愛、人間愛
熊田 ああ、ああ、ああ、言葉ですよねえ、
いいくるめられているというか、なんだろな、
やっぱりねえ、そういう言葉を
使っているんですよ、おそらく
そうですよ
熊田 人間て弱いじゃないですか、
そういうの、とくにまっさらな状態にさせられるとね、特に
この前もキリスト教の話したけど、
一回ちゃらになると、
熊田 チャラになったの?
おれは、ほら、洗礼は受けてないから
熊田 ほら、この前、話してくれた友人は?
ああ、チャラになってますよ
熊田 ああ、チャラになったんだ
チャラになってますよ。、、チャラになったけど、
あれねえ、能力開発セミナーのその人も
どうかわかんないですけど、内情はねえ、
やっぱキツイらしいですよ
熊田 きついってどういうこと?
あのー、幸せだ、HAPPYだ、うんぬん、かんぬん、
人に熊田さんにそういう顔でいっているけど、
実はやばいっていう、あの内面は不安でいっぱいだとか、
熊田 ほお、
その辺の不安というのは、能力開発セミナー
っていうコミュニティーがあるから、そこで
慰めあうって感じで、また明日もやっていこう!っていう
熊田 あああ、内実の根っこのところは、
むしろ昔よりも
やばいんですよ
熊田 こわいっすねえ、
こわいっすよ、だから、辞められないんですよ逆に
熊田 ああ、っていうことですよねえ
ええ、一回辞めたら社会生活戻れなくなる
熊田 うん、戻れなくなる
オウムとかも結局そうですよねえ、
ああやって、あんなアホなことやっても
宗教法人続けるみたいな感じで
熊田 あの人たち、あれなくなったら、
もうどうしようもないんでしょうねえ
どうしようもないですよ、あの、
この教団やべえなって知っているんですよ、
熊田 わかってるのは、わかってるんだね
はい、
熊田 わかってるんだけど、やっぱそういうのって、
アイデンティティーですかね、
自分を確認する場所がなくなっちゃうとか
いや、アイデンティティーとか高級な話じゃないですよ
熊田 ははは、(笑)
すげえ、みじめな話だとおもいますよ
熊田 なんだろ
あの結局、自分の家がなくなるってことだと思うんですよ、
熊田 居場所とかじゃなくて、家、
家、家ですよね、本当に、物理的にも、なにもかも、
熊田 うんうんうん、どこに身を置けばいいかわからない
そうそうそう、そこで人間また、
ずるいから、反省って言葉で言葉を置き換えるんですね、
熊田 はいはい、
それで、改めるとか、そんなこといって、
嘘言葉また使ってるんですよ、
熊田 根底はまったく、何もかわってない・・・
いやあ、変わってないみたいっすよ、
  (つづく)
 
 
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