第三回 能力開発セミナーに、もしいったら、 |
兜 |
能力開発セミナーって言葉
があるけど、ある意味、言葉
として正しいと思うんですよね、
なんかおれ、開発セミナー一人
でやってる感じありますもん |
熊田
|
いやあ、まあ、実際やってるもんと
質は全然違いますけど、
兜さんのほうがそりゃあ、 |
兜 |
一回いったら、結構、同じことやって
るん じゃねえかって、あるかもしれないですよ、それ |
熊田 |
ああ、まあ実際はいったことはない? |
兜 |
いったことないっすけど、 |
熊田 |
そうっすかねえ、接点ありますかねえ?
あんまり、行ってもたかが
知れているとおもうけどね、なんか
わかるけどねやってることなんて、
「おめえこんなんで開発なんて
されねえよ」って、多分思うと思うんだけどなあ、 |
兜 |
ああ、サラリーマンが営業力をつけるための開発とか |
熊田 |
その程度でしょ、結局、 |
兜 |
あれも意識も変えるっていう |
熊田 |
おれねえ、前ねバイトの、ずっと前のバイトの友達
で仲良かった人なんだけど、
結構ねえ、20代?10代位のときの
2つ位上の先輩で、でね、バイトやっているとき
結構、荒々しかったり、で、その荒々しさが
おれは面白くて、結構暴れん坊というか、
豪快な人だったのね、で、まあ色んなこと
大雑把なんだけど、カラオケ唄わせると
ブルーハーツがむちゃくちゃうまかったりするのね |
兜 |
ああ |
熊田 |
でね、見た目がかっこいいとか
そんなんじゃないんだけど、
面白い人だったのね、バイトしてしばらく
してからね、違うバイトをやり始めて、
その人がね、「ちと話しあるから、おまえんち
いっていいか」って、
おれ、そのとき一人暮らししてたんすよ、 |
兜 |
はい |
熊田 |
わざわざ横浜の方まで来て、おれが
仕事が終わって帰ってきて、ちょうど
家の前にいて、そういう開発セミナー
みたいなとこにいって、おれは変わった
開花したみたいなことを、今までの
考え方と全然なんかね、今までだったら、
もっといろんなこと納得いかなかったんだけど、
それに、いったことで、あらゆることが
すばらしいことだっておもえるように
なったんだって、もう今はなんにも不満なんかないよ!って、 |
兜 |
人生謳歌している、 |
熊田 |
もう、しゃべり方が変わっちゃっているんだよ、 |
兜 |
笑顔で |
熊田 |
洗脳ですよ完全に、だからおれねえ、
悲しくなっちゃって、それで、
おまえも来た方がいいよって、 |
兜 |
言うでしょうね、自分が幸せになったんだから、 |
熊田 |
おまえなら、おれと性格や考え方似ているから、
おまえもそういう風になるよって、 |
兜 |
うん |
熊田 |
おれ、もうねえ、それ以来全然あって
ないんだけどその人と、なんかもう
断絶を感じて本当にそのとき、もうだめだ、この人・・・ |
|
|
兜 |
それいくつの時ですか? |
熊田 |
おれがねえ、10代、19のときかな |
兜 |
そうでしょ、10代なら断絶を感じますよ、
今だったらぷぷって笑っちゃうけど、 |
熊田 |
そうそう、もうねえ、そのときは
ものすごい落ち込んだ |
兜 |
落ち込みますね |
熊田 |
どうして、こんなになっちゃうんだ・・・
おれは、そういうものに対して、もう、
こりゃあおかしいって嗅ぎ分ける能力
はあったから、まあ、おかしいってのは
わかるのよ、だいたい、言ってることが
おかしいし、顔つきとかも、もう |
兜 |
へへへ(笑)、宇宙人みたいな顔で、 |
熊田 |
いや、本当に本当に、
だから、まあちょっと宗教っぽいんですよね、
まあ結局、何だっていうと、おれはああゆう
のを信用してないってことなんだけど、
どういう話をされたかわからないけれど |
兜 |
だいたいまあ、見当つきますよ |
熊田 |
そうですか・・・、だからそんな
開発センターがいっている開発と、
兜さんが言っている開発なんて
全然違いますよ、本当 |
兜 |
へへへ(笑)、そっすかねえ?
あのね、目的は違うけど、メソドというか、
方法はそんな変わんないとおもうんですよ |
熊田 |
方法は? |
兜 |
だから、結局あれも、今までの癖
をとれっていう話なんだとおもうんですよ |
熊田 |
はい |
兜 |
それで、とったら、それに見合う箱を、
その箱を与えますよ、
これはすばらしい箱ですよっていう、
その箱を受け入れるかっていうことに
なるんだけど、おれの場合は
その箱は自分で作ることだから、 |
熊田 |
箱からね、まずね、そこから作る |
兜 |
そうそう、ただ、メソドととして
おんなじだとしたら、そこの自分の癖を
とるというところは、ほとんど同じだと
おもうんですよね |
熊田 |
ええ、あ、そう・・・・ |
兜 |
多分、あ、わかんない、社会的なこととかを、
一回チャラにさせるみたいな、 |
熊田 |
ああ、今までその人が培ってきたものを |
兜 |
そう、培ってきたものをね、
ていうことはね、
そこまではいっしょだとおもうんですよ、 |
熊田 |
なるほど |
兜 |
その次がやばいんですよ |
熊田 |
はは(笑) |
兜 |
そこは、開発セミナー、一回だけどあれ、
その人を無くならせないと、だめじゃない
ですか、そこまではいいんですよ、
そこからがねえ・・・結局、あれ自前のもの
じゃないじゃないですか(考え方などが) |
熊田 |
うん、ですね |
兜 |
だから、人から与えられたもんだから・・・ |
熊田 |
だから、なんていうの、ある程度の人
に通ずる、なんかが、あるんですよねえ、なんかねえ |
兜 |
そうそうそう、絶対キーワードは愛ですよ |
熊田 |
うんうんうん、そうなんだよ、
その人もそんなこと言ってたなあ |
兜 |
人類愛、人間愛 |
熊田 |
ああ、ああ、ああ、言葉ですよねえ、
いいくるめられているというか、なんだろな、
やっぱりねえ、そういう言葉を
使っているんですよ、おそらく |
兜 |
そうですよ |
熊田 |
人間て弱いじゃないですか、
そういうの、とくにまっさらな状態にさせられるとね、特に |
兜 |
この前もキリスト教の話したけど、
一回ちゃらになると、 |
熊田 |
チャラになったの? |
兜 |
おれは、ほら、洗礼は受けてないから |
熊田 |
ほら、この前、話してくれた友人は? |
兜 |
ああ、チャラになってますよ |
熊田 |
ああ、チャラになったんだ |
兜 |
チャラになってますよ。、、チャラになったけど、
あれねえ、能力開発セミナーのその人も
どうかわかんないですけど、内情はねえ、
やっぱキツイらしいですよ |
熊田 |
きついってどういうこと? |
兜 |
あのー、幸せだ、HAPPYだ、うんぬん、かんぬん、
人に熊田さんにそういう顔でいっているけど、
実はやばいっていう、あの内面は不安でいっぱいだとか、 |
熊田 |
ほお、 |
兜 |
その辺の不安というのは、能力開発セミナー
っていうコミュニティーがあるから、そこで
慰めあうって感じで、また明日もやっていこう!っていう |
熊田 |
あああ、内実の根っこのところは、
むしろ昔よりも |
兜 |
やばいんですよ |
熊田 |
こわいっすねえ、 |
兜 |
こわいっすよ、だから、辞められないんですよ逆に |
熊田 |
ああ、っていうことですよねえ |
兜 |
ええ、一回辞めたら社会生活戻れなくなる |
熊田 |
うん、戻れなくなる |
兜 |
オウムとかも結局そうですよねえ、
ああやって、あんなアホなことやっても
宗教法人続けるみたいな感じで |
熊田 |
あの人たち、あれなくなったら、
もうどうしようもないんでしょうねえ |
兜 |
どうしようもないですよ、あの、
この教団やべえなって知っているんですよ、 |
熊田 |
わかってるのは、わかってるんだね |
兜 |
はい、 |
熊田 |
わかってるんだけど、やっぱそういうのって、
アイデンティティーですかね、
自分を確認する場所がなくなっちゃうとか |
兜 |
いや、アイデンティティーとか高級な話じゃないですよ |
熊田 |
ははは、(笑) |
兜 |
すげえ、みじめな話だとおもいますよ |
熊田 |
なんだろ |
兜 |
あの結局、自分の家がなくなるってことだと思うんですよ、 |
熊田 |
居場所とかじゃなくて、家、 |
兜 |
家、家ですよね、本当に、物理的にも、なにもかも、 |
熊田 |
うんうんうん、どこに身を置けばいいかわからない |
兜 |
そうそうそう、そこで人間また、
ずるいから、反省って言葉で言葉を置き換えるんですね、 |
熊田 |
はいはい、 |
兜 |
それで、改めるとか、そんなこといって、
嘘言葉また使ってるんですよ、 |
熊田 |
根底はまったく、何もかわってない・・・ |
兜 |
いやあ、変わってないみたいっすよ、 |
|
(つづく) |