第四回 どこにリアルはあるの?(1) |
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熊田
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かえってオレはねえ、リアルだとおもいますよ、
生きてて1年に何回しか会わないとか、
死ぬまで会わないとか、向こうと、
こっちは接点ないわけでしょ、死んだことによって、
こう両方が歩み寄っていくみたいな、 |
兜 |
その人いないけど、対話しているような感じ |
熊田 |
むしろ、それは生きていることじゃないのと思うんだよね |
兜 |
こないだ言ってましたよね |
熊田 |
思ったんですよ |
兜 |
これね、生きてる死んでる
、どうもこれ、かなりいい加減ですよ |
熊田 |
うん、関係ねんじゃねえかな |
兜 |
関係ないですよね |
熊田 |
たしかに実態はないんだけど、
実態なくても、実態あるって感じたほうが、
リアルに感じたりするじゃないですか |
兜 |
うん |
熊田 |
例えばね、なんだ・・・・、、
これ、やっていて、これやれば、
すごいうまくいくんじゃないかって突然、
これは絶対うまくいくとか、 |
兜 |
ありますよ |
熊田 |
すごい絶対感じゃないですか、
ものすごい、こう力強さっていうか、
輪郭のある明確な理由はないんだけど、
実感としてすごい感じるという |
兜 |
おれも、去年の11月に、
美術、アートできるなと確信した |
熊田 |
それは、どこで、どういうパっときたの? |
兜 |
ううんと、やっぱりね、
細かく考えると積み重ねなとこあります |
熊田 |
まあ、流れがあって、 |
兜 |
それで、エポックっていうかきっかけは、
よく書いてるけど、絵の教室いって、
生徒の絵とおれの絵を比べたときに、
自分が自分の絵を見たときに、
「ああ、明らかに積み重ねてきたものが違うな、
体質が違うな、やるべきだな、しかもやれるな」って、
バっともう、 |
熊田 |
それがリアルな感じで |
兜 |
リアルな感じで、一つの線の描き方が、
おれの決断の出し方が、
線に他の絵とは全然違うなと |
熊田 |
なるほど、なるほど、
いや、おれねえ、それあると思いますよ。 |
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兜 |
それで、あんまり他の人にシナリオ辞めて、
こういうことをやっていくってことも軽く話したんだけど、
おれは絶対できるって感じで、
確信もっていたけどねえ・・・ |
熊田 |
それはねえ、周りはわかんないですよ、
ただね、そういう感じをどっかで感じたことがある人、
経験があれば、あ、それ、わかるって、
兜さんの気持自体はわかんないけど、
そういう感覚を持ったということはわかるから、
それはすごい肯定しますよ |
兜 |
今も、その感覚があるとしたら
死ぬまでやっていくなってのはわかる |
熊田 |
不思議ですよね、なんでですかね、
そう思いますよね、確かに、 |
兜 |
そうそうそう |
熊田 |
おれもねえ、小説全然書いてないんだけど、
おれ、これ、ずっとやってんだろうなってあるんですよ、
うん、すごい |
兜 |
それ大事ですよ |
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(つづく) |