対談 - Inside promenade
 
 

 

本に書いてあるような話、世間で話されているような話
には、もううんざりした二人がここにしかない話を二人だけ
で話すことがもったいない気持ちになったことから、この
ような対談形式で紹介してみます。
inside promenade=内的散策

 
 
 
 
兜 仁
34歳
新潟県生まれ
ARTをしている
熊田 昌彦
34歳
埼玉県生まれ
小説を書いている
 
 
この対談の模様を映像で見るならココ-1回目-(17.9MB)
ちと重たい・・・じっくり待って (小休止)
 
     
 

第六回 記憶されることを基準にすると見えてくる
 
その、じいさんの話でわかるのは、語られることとして、
功成りあげたとか、成功したとかの話なんて
3分で終わりますよね
熊田 そうなんですよ
その人は、こんなとき、こんな感じだったとか、
あれがこうだとかいう話の方が絶対語られるじゃないですか
熊田 絶対そうなんですよ
あんとき、あいつ、ああやってよう、っていう
熊田 そういう話ばっかしていると思うんですよ、実は
ということは、それしか記憶に残ってないって
ことじゃないですか 、人の生活って
熊田 そうそうそう、そう
で、記憶以外のことを、なんか人間大切にしていていますよね、
熊田 ありますよね
誰が成功したとか、勲章もらったとか、はっきりいって
熊田 どうでもいい、
どうでもいいですねえ、なんにも輪郭がないですよ
実態がないですよね
熊田 うん、そう、それはねえ、この間、よく若い客が乗ってきて、
マンションの話しているのといっしょなの
あそこのマンションはいいマンションなんだけど、
おれには、まだ手が届かない・・・とか

そいつが死んだら、あいつは、いいマンション
買ったんだよなんて話ししないね

熊田 しないね
逆に、あんなボロい家に住んでてよぉって、いう話なら
熊田 そうそうそうそう、
猫が20何匹いてさみたいな、
熊田

今にも崩れそうなところに住んでいるとかさ
どうしてですかね、そういうふうな方がリアル
ですよね、なんか、

 
ああ、経験の方を語るほうが面白い!
熊田

面白い、多分人間も情報として、お金を
いくら使ったとか、いくら残ったとか、
どっかいい家を別荘を買った、マンションを
買ったとか、そういう話よりも、人間が直に見て
その人が何をしているとか、普段、そんなに意識
していない記憶なんだけど、そういう情報量の方が
多いんですよ

うん、多いですよ
熊田 ねえ、しゃべって、ふと、あれ、おれこんなこと
憶えようとして憶えてないのに、あの人なら、
こうしたんじゃねえか、とか思うんですよね

それは、あると思う。その見方で見るとすごくわかる

熊田 うん
その、どうでもいいことと、大事なものっていうかね
どうでもいいことははっきり、わかってきますね
熊田 そうそうそう、
 
  (つづく)
 
 
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